中学生の頃

先日、久しぶりに中学の頃の友人と会った。そこで様々な話をしているうちに、当時の雰囲気を思い出してきた。


まず、どの中学校もそうだと思うが、空気感がとにかく痛々しい。


午後のホームルームで「最近クラスが団結していないと思います」という学級委員(大抵女子)のザックリした発言で開かれる放課後の学級会。

突然泣き出す生徒。「君たちに任せる」と言い出ていく担任。その発言で俄然張り切る学級委員(大抵女子)。ヒートアップする一部生徒。その中でまた泣きだす者…


今考えれば阿呆らしいと思ってしまうが、中学の頃はそれが自分たちクラスをより良くするものだと本気で思っている。私はあまり学校が好きではなかったし、そういう馴れ合いも冷めた目で見ていた記憶があるが、今ほど滑稽だとは思わなかった。


今は心からおかしいと感じる。それと同時に中学生のかわいらしさ、純粋さを感じる。陰口も言ったし言われた。クラスにいじめもあった。そんな陰湿さを棚におき、馬鹿みたいに「最高のクラス」を目指す。

自分の普段の行動へいかに盲目かがわかる。


発言者は、名前を出さずに周りを指摘しまくる。指摘された側は、まさか自分のこととは気づかない。


無知で、純情で、陰湿で、不安定な年代こそ中学生だ。


とてもかわいらしい。