「それな」の真実

少し前からだが、「それな」という言葉が私の身の回りで、頻繁に聞かれるようになった。


これほど便利な言葉はないだろう。まず、相手に同調の意を示せる。次に、「〜な」と言うことで、会話に柔らかな雰囲気を出させてくれる。


この二点が受け、若者の間で流行ったのだと私は思っている。しかし、この言葉はあまりにも多用されすぎていて、特に共感しているとはいえないときにも使われていると感じる。つまり、言葉自体が軽くなってきている。

私は、面と向かって会話しているとき「それな」で返された場合、相手の調子がどうであったかで相手の会話への集中度を計っている。


たとえば、相手のテンションが私の言葉で高くなり「それな!!」ときた場合は、ああこの人は本当に共感してくれているのだなと思う。

逆に、「それな〜」と伸ばす場合は基本的に私の話を聞いていない証拠である。


ちなみにこの判断は、「それな」以外ではつかない。「そうだよね」になった場合はたとえ語尾が伸ばされても、「それな」ほどの適当感がないのだ。共感をする点で同じ言葉なのに、不思議なものだ。


私流の「それな」判断術を書いてみた。ぜひとも一度検証してみてほしい。